みなサマ~こんにちは‼
8月になりました
梅雨明けもして夏本番がやってきましたね~
安全に過ごしていますか?
手洗い・うがい
そして水分補給もしっかりとってお過ごし下さいね~( ^)o(^ )
今回ご紹介するのは綾瀬サービスセンターで作業が行われた、
極東開発工業製 プレス式塵芥車(パッカー車)の、スライダーサイドローラー及び
プレスプレートピン・ブッシュの取替作業の様子です
一般的にはゴミ収集車と呼ばることが多く、その名の通りゴミを回収する車です
法令上は特種用途自動車という区分に分類されます
ゴミを投入口の手前と奥の2段階で、強力に圧縮できるのがプレス式です。
投入口の手前で1次圧縮を行うプレスプレートと、2次圧縮を行うスライダー
で構成されています
この圧縮工程を行うことにより、より多くの廃棄物を積むことが可能なんです
下部のプレスプレートが回転しながら巻き込むことによる1次圧縮
上部のスライダーが巻き込んだプレスプレートを上昇させることにより
2次圧縮を行います
今回は上下動を行うスライダーのサイド部についているローラー
及び軸となるシャフトの取替
回転動作を行うプレスプレートの支点軸となるピン及びブッシュ
の取替を行います
故障事例となりますが、破損してベアリングのローラーが
無くなってしまったサイドローラーです
こうなるとスムーズな上下動は出来ません
ローラーが焼き付いたために、ベアリングのインナー側が回されて
摩耗してしまったシャフトです
ベアリングを新しくしても、当然ガタが出てしまいます
こちらはプレスプレートのピン及びブッシュが摩耗過大と
なった状況です
ブッシュは人間の関節でいうと、軟骨のような存在です
無くなってしまうと、ピンとプレート本体が直接擦れてしまうため
鉄同士での摩擦により摩耗がより速く進んでしまいます
それでは作業開始です!
” S課長 ” がプレスプレートを外す段取りを進めます
シリンダー他を手際よく外していきます
外れました!
プレスプレートは高圧縮に耐える構造のため重くなっています
フォークリフトを使って引き抜きます
それではピンとブッシュの取替を行います
右の棒のような部品がピン、左がブッシュです
取替えたブッシュに対して、ピンを当ててガタがないか確認です
今回はブッシュの収まる部位も摩耗して拡がっていたため
溶接加工で肉盛りしたうえで、ブッシュを取替えました
隙間があるとガタが出てしまいます、こういう見えないところが
大事ですね
次はスライダーを引き抜きます
今回取替を行うサイドローラーは上下左右に4箇所あります
上の2箇所はスライダーを下げないと取替えることが出来ません
上側のローラーを取替しました!
パッドをハンマーで打ち込みます
プレスプレートを組付けます
プレスプレートピンの抜け止めピン穴も摩耗して拡がっていたため
溶接加工で肉盛り補修しました!
スライダーとプレスプレートを一体で元位置へもどし、下側のローラーも
取替します
シリンダー・油圧ホース他を取付して、プレス周辺の補器を復元していきます
最後に試運転、動的なチェックを行い完成です
” S課長 ” お疲れ様でした!!
今回は車両にとっては、負荷の大きい部分の修理となりましたが
ある程度の問題は、定期点検や適切な時期のグリスアップ、作動油他の油脂の取替で
予防したり、寿命を延ばすことで解決出来ます
シャーシ部分の車検整備や定期点検のように、特装部位にも点検がありますので
最寄りの山口自動車へご相談ください
山口自動車は、極東開発工業 株式会社さんの、指定サービス工場です
極東開発工業製の特装車のお困りごと、なんでもご相談くださいね(/・ω・)/
お待ちしております