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極東開発工業製 プレス式塵芥車(パッカー車)修理 ☆ 綾瀬サービスセンター

2020 / 8 / 4

みなサマ~こんにちは‼

8月になりました

梅雨明けもして夏本番がやってきましたね~

安全に過ごしていますか?

手洗い・うがい

そして水分補給もしっかりとってお過ごし下さいね~( ^)o(^ )

 

今回ご紹介するのは綾瀬サービスセンターで作業が行われた、

極東開発工業製 プレス式塵芥車(パッカー車)の、スライダーサイドローラー及び

プレスプレートピン・ブッシュの取替作業の様子です

一般的にはゴミ収集車と呼ばることが多く、その名の通りゴミを回収する車です

法令上は特種用途自動車という区分に分類されます

 

ゴミを投入口の手前と奥の2段階で、強力に圧縮できるのがプレス式です。

投入口の手前で1次圧縮を行うプレスプレートと、2次圧縮を行うスライダー

で構成されています

この圧縮工程を行うことにより、より多くの廃棄物を積むことが可能なんです

下部のプレスプレートが回転しながら巻き込むことによる1次圧縮

上部のスライダーが巻き込んだプレスプレートを上昇させることにより

2次圧縮を行います

 

今回は上下動を行うスライダーのサイド部についているローラー

及び軸となるシャフトの取替

回転動作を行うプレスプレートの支点軸となるピン及びブッシュ

の取替を行います

 

 

故障事例となりますが、破損してベアリングのローラーが

無くなってしまったサイドローラーです

こうなるとスムーズな上下動は出来ません

 

ローラーが焼き付いたために、ベアリングのインナー側が回されて

摩耗してしまったシャフトです

ベアリングを新しくしても、当然ガタが出てしまいます

 

こちらはプレスプレートのピン及びブッシュが摩耗過大と

なった状況です

ブッシュは人間の関節でいうと、軟骨のような存在です

無くなってしまうと、ピンとプレート本体が直接擦れてしまうため

鉄同士での摩擦により摩耗がより速く進んでしまいます

 

それでは作業開始です!

” S課長 ” がプレスプレートを外す段取りを進めます

シリンダー他を手際よく外していきます

 

外れました!

プレスプレートは高圧縮に耐える構造のため重くなっています

フォークリフトを使って引き抜きます

 

それではピンとブッシュの取替を行います

右の棒のような部品がピン、左がブッシュです

 

取替えたブッシュに対して、ピンを当ててガタがないか確認です

今回はブッシュの収まる部位も摩耗して拡がっていたため

溶接加工で肉盛りしたうえで、ブッシュを取替えました

隙間があるとガタが出てしまいます、こういう見えないところが

大事ですね

 

次はスライダーを引き抜きます

今回取替を行うサイドローラーは上下左右に4箇所あります

上の2箇所はスライダーを下げないと取替えることが出来ません

 

上側のローラーを取替しました!

パッドをハンマーで打ち込みます

 

プレスプレートを組付けます

プレスプレートピンの抜け止めピン穴も摩耗して拡がっていたため

溶接加工で肉盛り補修しました!

 

スライダーとプレスプレートを一体で元位置へもどし、下側のローラーも

取替します

 

シリンダー・油圧ホース他を取付して、プレス周辺の補器を復元していきます

最後に試運転、動的なチェックを行い完成です

” S課長 ” お疲れ様でした!!

 

今回は車両にとっては、負荷の大きい部分の修理となりましたが

ある程度の問題は、定期点検や適切な時期のグリスアップ、作動油他の油脂の取替で

予防したり、寿命を延ばすことで解決出来ます

シャーシ部分の車検整備や定期点検のように、特装部位にも点検がありますので

最寄りの山口自動車へご相談ください

 

 

山口自動車は、極東開発工業 株式会社さんの、指定サービス工場です

極東開発工業製の特装車のお困りごと、なんでもご相談くださいね(/・ω・)/

お待ちしております

 

 

 

 

 

 

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